○年末の恒例企画「自主フェス」。今年のテーマは「チャレンジ」です。商業映画ではないジャンルだからこそ、賭け甲斐のある何かを感じ取れる作品ばかり集めました。「何でも持って来い!」の時間帯も拡大して、新しい「自主フェス」をお届けします。 Aプロ 映画が本質的に持つはずの倒錯的な悦びを取り戻すべく、壮大な野望をもって継続中の「背徳映画祭」。その膨大な作品群から厳選した6作品です。ある作曲家の没後10年にオマージュを捧げた『京都借ります』、期せずして映画を撮ることと見られることの関係をえぐる『ブルーマックス』『ワタシの王子』(イメージフォーラムフェスティバル2006一般公募部門大賞)『拝啓、扇千景様』など、頭クラクラの139分。 Bプロ 『ラッパー慕情』の藤原章監督最新作にして、『東京ゾンビ』の佐藤佐吉監督に「世界レベル」と言わしめた怪作『ヒミコさん』。冴えない田舎町に現われた美女ヒミコ(宮川ひろみ)さん。ダメ高校球児をその気にさせ、不可解な爆破事件を起こし、突然失踪(!)と、物語を振り回し続ける。高橋洋、園子温、切通理作、辛酸なめ子と無闇に豪華な共演陣も見物。88分。 Cプロ 映画の新しい可能性を追求しようという若手監督たちのプロジェクト「over8」。今回上映するのは、その第一弾企画。近未来の物語を、8oフィルムで撮影し、デジタル・ヴィデオで仕上げる、という3つの条件を課されたオムニバス集。9人の若手監督たちが自由な想像力を駆使した短編作品は、8oフィルムの限界そのものを自覚しつつ、新たな可能性を広げる手段に組みかえるべく格闘する作品ばかりです。計90分。 Dプロ 『belief』 母親がカルト視される宗教団体に入っていたことを知った息子。彼はカメラを介し家族と対話を始める。高額な献金を重ねていたこともわかり、彼のカメラは家族だけでなく、宗教学者や弁護士にも向けられ、いつしかその視線と問い掛けは自分自身へと戻ってくる。香山リカ、佐藤真、加藤幹郎など各界より絶賛のセルフ・ドキュメンタリー。62分。 Eプロ 2007年のぴあフィルムフェスティバルアワードで見事グランプリを獲得した石井裕也監督。大阪の映画助成プロジェクトCO2の企画により、この若き俊才がスクリーンにぶつけたのが『ガール・スパークス』。上空をミサイルが飛び交う不穏な世相にも平凡な日常。そのギャップに「世界ちょーむかつく!」と言い放つ女子高生の、やり場のないイライラした感情が爆発する爽快な映画。100分。同じくCO2で昨年一次選考を通過し、地元名古屋でも定期的に上映イベントを組織する佐藤良祐監督の『一千光年』。閉ざされた街での抗争に巻き込まれて死んだ男が、幽霊になっても恋人に手紙を送り続けるというファンタジックな設定をソリッドなテイストで描く逸品。40分。 来場ゲスト決定!! 舞台挨拶あり 12月21日 14:30 Dプロ『belief』 土居哲真監督 15:50 Eプロ『一千光年』 伊藤雄哉さん、安達亜希さん、松本史人さん(出演) 佐藤良祐監督 18:40 Bプロ『ヒミコさん』 宮川ひろみさん(出演) 藤原章監督 12月22日 13:30 Aプロ『背徳映画祭スペシャルセレクション』 いまおかしんじ監督 村上賢司監督 しまだゆきやすさん(プロデューサー) 16:30 Bプロ『ヒミコさん』 宮川ひろみさん(出演) 藤原章監督 18:30 Cプロ『over8』 福島拓哉監督 川野弘毅監督 桑島岳大監督 12月23日 13:30 Eプロ『一千光年』 鎌田千香子さん、伊藤雄哉さん、安達亜希さん、松本史人さん(出演) 美野那穂子さん(スタッフ) 佐藤良祐監督 18:30 Dプロ『belief』 土居哲真監督 |
2007 12/21
20:30〜 12/22
11:00〜13:00 20:30〜 12/23
11:00〜13:00 20:30〜
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