●非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎 In the Realms of the Unreal/The Mystery of Henry Darger 美術教育を受けず、極めて自発的な表現活動者として、繊細な位置づけをされるアウトサイダー・アーティスト。その一人に、モードや名声を追うこともなく、自分自身のために描き綴った膨大な絵巻物と15000ページもの原稿による「非現実の王国で」が死後、発見されたことにより、今では世界にその名を知られるヘンリー・ダーガー(1892〜1973)がいる。このドキュメンタリーは、シカゴで生まれ、吃音や孤独癖を理由に知的障害児施設へ送られ、清掃人として生涯を終えるまでの数奇な人生をたどり、現代美術の混沌とした謎ともいえるその芸術衝動に迫った感動作だ。イラストレーションやフォトCMのトレースやコラージュから生まれた、絢爛壮麗にしてPOPな、ダーガーの“ヴィヴィアン・ガールズ”が、魂を宿したかのようにスクリーン・サイズで織りなすモーション・シーンは絶対、見逃せない。トム・ウェイツのサウンドも哀切な82分。
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2008 4/19(土) 〜25(金)
4/26(土) 〜5/2(金)
5/3(土) 〜5/16(金)
前売券 一 般 1400円 大学生 1400円 会 員 1200円 当日券 一 般 1700円 大学生 1500円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1300円 |
監督 ジェシカ・ユー
ナレーション ラリー・バイン、ダコタ・ファニング
音楽 ジェフ・ピエール
2004年 82分