●いのちの食べかた Unser taglich Brot 我々が日々口にする肉や野菜。マーケットでパックに詰めて売られている食料品は、どこで生まれ、どのように育てられ、食卓にやってくるのだろう? この映画は、そんな疑問に答えるドキュメンタリーだ。 ニコラウス・ゲイハルター監督とそのスタッフは、ヨーロッパの大規模食料生産工場を巡り、肉、魚、野菜、果物など様々な食品の生産過程を追う。極限まで機械化された中でのマシーンと人間の連携ぶりは、思わず見とれるほどの精妙さだし、色鮮やかな果物が画面を埋め尽くす様子は絵画のように美しい。岩塩を取りに行く地底の空間などSF映画さながらの別世界だ。次々と映し出される光景は、視覚的にも興味尽きない。 その一方で、成長をコントロールするための薬品投与や、狭いケージに押し込められた生き物たちの姿も、映画は隠さず映し出す。人間の限りない食の欲望を満たすためのいのちの管理。全食料の6割を輸入に頼る我々にも深い関わりがある、必見の92分。 |
2008 4/26(土) 〜5/2(金)
5/3(土) 〜5/9(金)
前売券 一 般 1400円 大学生 1400円 会 員 1200円 当日券 一 般 1700円 大学生 1500円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1300円 |
監督 ニコラウス・ゲイハルター
編集 ウォルフガング・ヴィダーホーファー
2005年 92分