●タクシデルミア ある剥製師の遺言 Taxidermia ハンガリーから、かつてない衝撃的な作品が現われた。しゃっくりが止まらなくなるにつれ村全体がおかしくなっていくという奇妙な快作『ハックル』で監督デビューしたパールフィ・ジョルジが、ハンガリーの戦後史を、前作を百倍上回るシュール&ナンセンスなタッチで描いた傑作だ。 始まりは第二次大戦渦中。一兵卒のヴェンデルは、上官の罵倒にひたすら耐える日々を送っている内、奇妙な空想の世界を生きるようになった。その挙句に上官の妻と寝ている最中に撃ち殺されてしまう……。やがて上官の妻は妊娠、生まれた子供カールマンは、成長して大食い競争の選手になり、オリンピック正式種目化の期待を浴びる国民的英雄として、日々訓練(?)に励むのだった……。時は流れ、彼と大食い女性チャンピオンとの間に生まれた子供ラヨシュは、秀れた剥製師として孤独な人生を歩んでいたが……。美しくも残酷、前代未聞の91分。 |
2008 5/3(土) 〜16(金)
当日券 一 般 1700円 大学生 1500円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1300円 前売券 一 般 1400円 大学生 1400円 会 員 1200円 |
監督 パールフィ・ジョルジ
原作 パルティ・ナジ・ラヨシュ
脚本 パールフィ・ジョルジ、ルットカイ・ジョーフィア
撮影 ポハールノク・ゲルゲイ
音楽 アモン・トビン
美術 アスタロシュ・アドリアン
アートデザイン スローッシイ・ゲーザ
出演 ツェネ・チャバ、トローチャーニ・ゲルゲイ、マルク・ビシュショフ、シュタンツェル・アデール、ヘゲドゥーシュ・デー・ゲーザ ほか
2006年 91分