●パレスチナ1948 NAKBA 1948年5月14日、イスラエルという国家が誕生し、同時にその日までそこで暮らしていたパレスチナ人は難民となった。同年、400を越える村が消滅、廃墟と化す。この事件をパレスチナ人はNAKBA(ナクバ 大惨事)と呼び、その後の苦難の出発点として胸に刻んでいる……。本作品は、40年にわたりそのパレスチナを追い続けてきたフォトジャーナリスト・広河隆一が、これまでに撮影した数万枚の写真、千時間を越える映像をもとに監督したドキュメンタリー映画だ。 広河の原点は、1967年、23歳で渡ったイスラエル。社会主義的な共同体=キブツで暮らし始めた彼は、ある日、奇妙な風景と出会う。サボテンが群生する“白い廃墟”。それはかつてパレスチナ人が暮らしていた村の跡だった。村の名はダリヤトルーハ。広河は、失われた村の住民を探し始める。それは、今も続く“破壊と追放の歴史”を辿る旅のスタートだった……。 マスメディアの様々な限界の中で公表できなかった多くの写真、映像をベースに、パレスチナの歴史と、そこに生きる人々の姿をとらえた集大成的傑作だ。製作=森沢典子(「1コマ」サポーターズ)、編集=安岡卓治。130分。 |
2008 5/17(土) 〜5/23(金)
5/24(土) 〜30(金)
前売券 一 般 1400円 大学生 1400円 会 員 1200円 当日券 一 般 1700円 大学生 1500円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1300円 |
監督・撮影・写真 広河隆一
構成・編集 安岡卓治
編集 辻井潔
音楽 飯利友季子
2008年 131分