●ビルマ、パゴダの影で In the Shadow of the Pagodas-The Other Burma 世界の観光客を魅了してきた“千のパゴダ(仏塔)の輝く国”ビルマ(ミャンマー)。しかし同国は1989年の軍事政権の誕生以来、民主化運動や少数民族を弾圧し続けてきたという側面も持つ。最近では、デモを取材中のジャーナリスト長井健司さんが、銃弾に倒れた事件が記憶に新しい。本作は、ビルマで迫害を受けて難民となり、タイとの国境地帯で隠れ暮らす人々の実態を追った、きわめて貴重なドキュメンタリーである。 冒頭、映画はビルマの観光案内のように始まる。海外の撮影クルーへの規制が厳しいためだ。だが、監督のアイリーヌ・マーティーは、すでに幾度も同国を訪れ、密かに難民たちと会って信頼関係を築いていた。撮影隊は監視の目を逃れ、国境地帯のジャングルへ向かう。そこには、難民たちの厳しい生活、組織された民族解放軍、子供たちの学校があった。彼らの語る話から、ニュース報道では決して知りえない現実が浮び上がる……。迫真の74分。 |
2008 5/24(土) 〜5/30(金)
当日券 一 般 1500円 大学生 1400円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1200円 |
監督 アイリーヌ・マーティー
撮影 マティアス・ケリン
録音 クロエ・ボンボン・ルヴァンヴィル
編集 フェー・リーヒティ
2004年 74分