●アメリカばんざい crazy as usual 『Marines Go Home 辺野古・梅香里・矢臼別』で日本国内の米軍基地の現状を追った、ドキュメンタリー映画監督・藤本幸久の最新作。前作撮影時に沖縄の米兵と出会って感じた“彼らはどこから来たのか? なぜ兵士になったのか? そしてどこへ行くのか?”という疑問の答えを求め、のべ200日間に及ぶアメリカでの取材・撮影の末に完成させた、渾身の一作だ。 映画は、“戦争の入口と出口”を描く。「入口」とは、正しい兵士を作り出していくブートキャンプ。撮影地のパリス・アイランドの海兵隊だけでも、毎週500〜700人の若者が入隊し、3ヶ月で立派な兵士に養成される。教官は告げる、「敵が10人いたら6人は殺せ。残りの4人も無傷で帰すな。たとえ自分がどんな傷を負ってもだ!」……。そのようにして戦場へ送り出された若者たちの多くは身心ともに傷ついて帰還する。アメリカの男性ホームレスの3人に1人が元兵士だと言われるが、映画は彼らの帰国後の現実=戦争の「出口」をも描き出す。軍事大国アメリカの真実の姿は、我々日本人とも無縁ではない。必見の115分。 |
2008 8/16(土) 〜8/22(金)
8/23(土) 〜8/29(金)
8/30(土) 〜9/5(金)
前売券 一 般 1400円 大学生 1400円 会 員 1200円 当日券 一 般 1700円 大学生 1500円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1300円 |
監督 藤本幸久
撮影 栗原良介、中井信介
録音 久保田幸雄
インタビュアー 影山あさ子
編集 藤本幸久、栗原良介
音楽 川端潤
翻訳 加藤鈴子、影山あさ子
2008年 120分