●チベット・チベット 在日3世の監督キム・スンヨンは、1997年、旅先のモンゴルで見かけたダライラマ4世の写真に興味を覚え、中国政府の弾圧から逃れたチベット人を訪ねてインドへ向かう。その地に根をおろし始めながらも、止むことのない望郷の声を多数聞き、チベットへの旅を決めた。途上の上海では中国の友人に温かく迎えられ、民族性と個人との関わりを考えながらチベット自治区へ入る。廃墟になった寺院、開発政策で変容する都市部と、とり残されたチベット人……失われつつあるチベットの風景と人々を目に焼きつけ、再度、難路の亡命ルートをたどってインドへ戻る。帰還したスンヨン監督は亡命政府から、ダライラマの同行取材を許可された……。斬新な視点で民族の本質を問うドキュメンタリー。鮮烈な映像感覚と、クライマックスとなるダライラマの取材など、あふれる冒険性にも驚かされる。85分。
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2008 9/20(土) 〜9/26(金)
当日券のみ 一 般 1500円 大学生 1400円 シニア 1000円 予備校 1200円 会 員 1200円 |
監督・撮影 キム・スンヨン
編集 梶愛、比嘉賢史
音楽 大久保智之
2008年再編集 85分