●真木栗ノ穴 壁際に積み上げられた無数の本。万年床。ささくれ立った畳。住人の名は、真木栗勉(西島秀俊)。今どき、残っているのが珍しいような四畳半アパートに住む、文字通りの売れない小説家だ。そんな彼に「官能小説」の依頼が舞い込む。馴染みのないジャンルに苦しむ真木栗だが、ある日、偶然から、壁に空いた小さな覗き穴を見つける。時を同じくして、その部屋に越してきた、妖しい女(粟田麗)。その穴から見える、まさに官能的な出来事を、書き留める真木栗。それは、小説とも幻想とも知れぬ不思議な世界だった。妄想か現実か判らぬまま、時間の流れは意味を失い、真木栗の筆は滑らかに進むのだが……。 山本亜紀子の小説『穴』を原作に、江戸川乱歩や夢野久作、京極夏彦を想起させる「昭和モダン」な雰囲気を、古都鎌倉を舞台に、『狼少女』の深川栄洋監督が魅力的に映画化した。110分。 |
2008 11/8(土) 〜11/14(金)
11/15(土) 〜11/21(金)
前売券 一 般 1400円 大学生 1400円 会 員 1200円 当日券 一 般 1700円 大学生 1500円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1300円 当館窓口にて前売券をお求めの方、オリジナルカードをプレゼント中です(数量限定)。 |
監督・脚本 深川栄洋
脚本 小沼雄一
撮影監督 高間賢治
照明 上保正道
録音 塩浜雅之
音楽 平井真美子、釆原史明
美術 鈴木伸二郎
編集 岩谷和行、宮武由衣
出演 西島秀俊、粟田麗、木下あゆ美、キムラ緑子、北村有起哉、田中哲司、利重剛 ほか
2007年 110分