第22回自主製作映画フェスティバル
 ○もはやメジャーとインディーズの映画の境界など、ほとんど判らない時代となって久しいですが、だからこそ、年に一度の「自主FES」で、その境目が、いま、どのようになっているのか? もう消えてしまっているのか? あるいは、元々ないのか? そんなことを確かめていただきたいと思います。「何でも持って来い!」と合わせて、強力ラインナップをどうぞよろしく!
Aプロ 『シンク』でPFFアワード・7グランプリ受賞の村松正浩監督の最新作品集。短編以外の村松作品上映は『晴れた家』(市川準監督の『トニー滝谷』メイキング)以来です。映像ワークショップで練り上げられた中編群と、田中哲司他の実力派キャストを揃えた最新作『けものがにげる』。他人との折り合いがつけられない生きがたさを抱えて生きる人々が描かれます。計105分。
Bプロ すでに4回目となる「背徳映画祭」からのベストセレクション。俊英前田弘二監督の不穏なミステリー『先輩の女』、アーティストMario A.がミヅマアートギャラリーで林由美香と行なったパフォーマンスと膨大な映像コラージュの『F THE GEISHA』、京都への深い愛をプロデューサーしまだゆきやす自ら倒錯的に描く『フェリーニの京都』、いまおかしんじの脱力コメディ『ヘルシンキの濡れた砂』、そしてハードゲイ・カルチャーの真打ちともいうべき大木裕之の『LAST CITY(背徳バージョン)』。強烈な個性がきらめき、瞬きする間もない130分。
Cプロ 80年生まれの久延将大との波田野州平の映像ユニットYALTA TALKS。音楽を聴いたり弾いたりするように映画制作を楽しみたい、をモットーに、2005年から活動するふたりの作品集。形式にとらわれずに表現された短編ばかりですが、特に『音楽がながれている』は秀逸。昭和の香り漂う一戸建てに共同生活する青年たちの休日が繊細なタッチで描かれます。計112分。
特別上映 インディーズ作品ながら、東京フィルメックス・コンペ部門に堂々選出された異色作『PASSION』。今年の東京藝大大学院終了作品です。結婚間近の男女を中心に、同世代5人の現在と過去が入り交じる群像劇。占部房子、渋川清彦の好演が光る。主演の河合若葉はAプロ『けものがにげる』にも出演。115分。
プレミア 『パビリオン山椒魚』の冨永昌敬監督が贈る、『シャーリー・テンプル・ジャポン』シリーズ最新作、パート3&4にあたる『シャーリーの好色人生と転落人生』。女性に優しいことしか能がないシャーリーと相棒の珍道中?『好色人生』は冨永作品『コンナオトナノオンナノコ』メイキング監督を担当した佐藤央が監督。『転落人生』は選挙前夜の離島を舞台に錯綜する人間模様を冨永昌敬自身がナンセンスに演出。計110分。




2008

12/20
C 13:00 B 15:20 A 18:10
何でも持って来い!
11:30〜/ 20:50〜

12/21
A 11:30 特別 13:40 C 16:15 B 18:20
何でも持って来い!
20:50〜


12/22
B 11:50 A 14:20 C 16:30 プレミア 18:40
何でも持って来い!
20:50〜


1回券
当日券
一 般 1500円
大学生 1300円
シニア 1000円
中高予 1000円
会 員 1100円
前売券
一 般 1200円
大学生 1200円
会 員 1000円
3回券
当日券
一 般 3300円
大学生 3300円
会 員 3000円
前売券
一 般 3000円
大学生 3000円
会 員 2700円
何でも
持って来い!
500円均一
(一日券)

※前売券販売は公開前日までです。
「何でも持って来い!」のスケジュールはこちら!

村松正浩監督のオフィシャルサイト
『背徳映画祭』のイメージリングスのオフィシャルサイト
YALTA TALKSのオフィシャルサイト
『PASSION』の濱口竜介監督インタビュー(映画芸術DIARY)
『シャーリー・テンプル・ジャポン』の公式ブログ