●チェコ人形アニメの巨匠たち Zlaty Vk esk Loutkove Animace チェコ映画が世界に誇るジャンル=人形アニメーション。本作は、その独自の発展の歴史を、数々のキラ星のような傑作の引用と、名匠ブジェチスラフ・ポヤル(『ぼくらと遊ぼう』シリーズ)らの回想で辿った、楽しいドキュメンタリーだ。 1930年代、夫の助手として映画に関わり始めたヘルミーナ・ティールロヴァー(『結んだハンカチ』)の貴重な最初期のフィルムから幕が開く。やがてドイツ軍が侵攻、ナチス占領下での国策アニメーションの時代を経て、1945年終戦とともに、プラハのスタジオでの黄金時代がスタート。美術監督として招かれたイジー・トルンカ(『真夏の夜の夢』)を中心に、そこに集結したポヤルらの才能が傑出した作品を次々と生み出していく様子を、制作風景もまじえて存分に描く。68分。 ○上記ドキュメンタリーと併せて、チェコアニメ傑作選を記念上映。ぜひ、こちらも! A ポヤル監督、トルンカ美術の『リトル・アンブレラ』『真夜中の大冒険』などに、現在の人形アニメ界を牽引するイジー・バルタの『ゴーレム(パイロット版)』の全5本、61分。 B 『りんごのお姫様』(初上映)『ネコのお絵描き』などポヤル監督作全4本、58分。 C 奇妙な精神病院での出来事を、アニメと実写を織りまぜて描いた、究極の異端児ヤン・シュヴァンクマイエルの代表作『ルナシー』。123分。 |
2008
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