●彼女の名はサビーヌ Elle s'apelle Sabine カンヌ映画祭で国際批評家連盟賞を受賞し、観た人全てが胸締め付けられたというこのドキュメンタリー作品は、ジャック・リヴェットやクロード・シャブロルほか数々の巨匠の主演作を持つ美貌の名女優サンドリーヌ・ボネール(『愛の記念に』『仕立て屋の恋』)の初監督作。冒頭に現れる神秘的な面差しの少女は、監督自身の妹で、25年前のサビーヌである。対人関係や社会性に障害を持つ自閉症の彼女は、20代の後半、家族への暴力をきっかけに精神病院で薬物治療を始め、症状を悪化させた。不適切な診断によって本来の姿を失った現在のサビーヌを、不安を抱える家族、その家族代表の支援活動家、そして妹を愛する姉としての視点で真摯に記録した。撮り溜められたホーム・ムーヴィが、フランスの自閉症者をとりまく四半世紀の環境の一告発として、静かに強く胸打つ。85分。
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2009 4/4(土) 〜4/10(金)
当日券のみ 一 般 1500円 大学生 1400円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1200円 |
脚本・監督・撮影 サンドリーヌ・ボネール
共同脚本・撮影 カトリーヌ・キャブロル
録音 ジャン=ベルトラン・トマソン、フィリップ・リシャール
編集 スヴェトラナ・ヴァインブラット
音楽 キャロ・ディアロ、ニコラ・ピオヴァーニ
オリジナル楽曲 ジェファーソン・ランヴェイユ、ウォルター・グエン
2007年 85分