●シリアの花嫁 The Syrian Bride 結婚式当日だというのに花嫁モナの表情は暗い。嫁いだら最後、二度と故郷の村には帰れないからだ。父親は政治活動家としてイスラエル警察にマークされて、娘を見送ることが出来そうもない。不安げな彼女の心情をよそに、時刻は迫る。ついにその時がやってくるのだが、さらに思いもかけない事態が起こり……。 イスラエル。新聞やテレビで、この国名が報道されない日はない。『シリアの花嫁』は、パレスチナ地域同様に、イスラエルが1967年以来占拠し続ける旧シリア領ゴラン高原の小さな村から、境界線を越えて、シリアへと嫁いでいく若い娘とその家族の、たった一日の物語。その一日には67年以来の彼らの人生とこれから続く日々が凝縮されているのだ。監督はイスラエル人のエラン・リクリス。中東地域を横断するように取材を重ねたドキュメンタリーや劇映画のキャリアを存分に生かし、パレスチナ系の多くのスタッフも束ねて、平和への希望を謳った。97分。 |
2009 5/2(土) 〜8(金)
※一部のチラシなどで、5/5に講演のご案内をいたしましたが、中止となりました。上映時間の変更はございません。 5/9(土) 〜5/15(金)
前売券 一 般 1400円 大学生 1400円 会 員 1200円 当日券 一 般 1700円 大学生 1500円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1300円 |
脚本・監督 エラン・リクリス
脚本 スハ・アラフ
出演 ヒアム・アッバス、マクラム・J・フーリ、クララ・フーリ ほか
2004年 97分