●ベルサイユの子 Versailles パリ郊外にたたずむベルサイユ宮殿。観光客で賑わうその森のはずれには、多くのホームレスが棲む。フランス国内で90万人という家なき人々を投影し、家族や仕事の本質を現実社会に鋭く問いながら、人と人とのつながりにひとすじの希望を見いだす静かな傑作が生まれた。主演ダミアン役のギョーム・ドパルデューは、名優ジェラールを父に恵まれたデビューを果たし、奇才レオス・カラックスの『ポーラX』に起用される。その後、父との不和、事故と後遺症による右足切断など不運が続く。『ランジェ公爵夫人』に続く本作では、複雑な役柄を冴え冴えした印象で演じきるが、同年急性肺炎で逝去。37歳。 幼いエンゾを連れてパリをさまよう若いホームレスのニーナは支援団体にベルサイユの施設へ送られる。翌日施設を出た二人は、道に迷い、宮殿を臨む森で、ホームレスのダミアンに出会う……。113分。 |
2009 7/11(土) 〜7/17(金)
7/18(土) 〜7/24(金)
前売券 一 般 1400円 大学生 1400円 会 員 1200円 当日券 一 般 1700円 大学生 1500円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1300円 |
監督・脚本 ピエール・ショレール
撮影 ジュリアン・イルシュ
音楽 フィリップ・ショレール
編集 マティルド・ミュヤール
出演 ギョーム・ドパルデュー、マックス・ベセット・ド・マルグレーブ、ジュディット・シュムラ、オーレ・アッティカ、パトリック・デカン、マッテオ・ジョバネッティ、ブリジット・シィ、フラン・ブリュノー、フィリップ・デュパーニュ
2008年 113分