●USB 『日本の裸族』('03年)『カインの末裔』('06年)の奥 秀太郎監督、最新作。一見平和な現代日本の底知れぬ閉塞感を、鮮烈なエンタテイメントとして描きだした秀作だ。
近郊の原発事故の影響で、じわじわと放射能汚染が進んでいる、ある街。そこに暮らす祐一郎(渡辺一志)は医学部を目指しながらも、すでに五浪。開業医だった亡き父の病院を継がせるという母(桃井かおり)の期待も空回り気味だ。未来が見えない祐一郎は、ギャンブルにのめりこみ、借金返済のため、ヤクザ(大杉漣)からドラッグの売買を強制される。そんな頃、ヤクザの娘と駆け落ちした幼馴染みのチンピラ(銀杏BOYZの峯田和伸)から連絡が入る。「このどうしようもない世界から一緒に逃げ出さないか?」突破口はあるのか? 祐一郎は彼らの隠れ家に向かうが……。共演=大森南朋、野田秀樹。95分 ●黒猫 エドガー・アラン・ポーの原作を、奥 秀太郎が演出した舞台作品の劇シネ版を特別上映! 主演=藤谷文子。90分。 |
2009 8/1(土) 〜7(金)
8/8(土) 〜14(金)
前売券 一 般 1400円 大学生 1400円 会 員 1300円 当日券 一 般 1700円 大学生 1500円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1300円 |
監督・脚本 奥秀太郎
撮影 与那覇政之
編集 溝上水緒
音楽 藤井洋
美術 平沢達朗
スチール 大山ケンジ
デザイン 野寺尚子
出演 渡辺一志、桃井かおり,峯田和伸、大森南朋、小野まりえ、大杉蓮、野田英樹
2009年 95分