●嗚呼 満蒙開拓団 『安心して老いるために』('90年)『歌舞伎役者 片岡仁左衛門』('92〜'94年)などで知られるドキュメンタリー映画監督、羽田澄子の最新作。 満蒙開拓団とは、1931年の満州事変以後、日本政府の国策によって、中国大陸の旧満州、内蒙古に入植した日本移民のこと。希望を胸に開拓団に参加した者は約27万人。しかし、その内8万数千人が、日本の敗戦によって、帰国できずに亡くなっている。 本作で、自身満州生まれの羽田は、自らと同じように混乱の中引き揚げてきた人々や、かつての残留孤児たちを訪ね、終戦前後の彼らの逃避行の実態を浮び上がらせていく。またハルピン近くの方正県に、日中国交正常化以前に中国人の手で作られた日本人公墓の秘話にも迫る。なぜ中国の人々は、敵対国だった日本人のために墓を造ったのか? 今年83歳となる羽田の、執念と気迫 に満ちた渾身の120分。 |
2009 8/15(土) 〜21(金)
8/22(土) 〜28(金)
前売券 一 般 1400円 大学生 1400円 会 員 1200円 当日券 一 般 1700円 大学生 1500円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1300円 |
演出・ナレーター 羽田澄子
撮影 相馬健司
整音 滝澤修
ピアノ 高橋アキ
2008年 120分