●花と兵隊 第二次大戦下、多くの犠牲者を生んだアジアの戦場の中でもとりわけ凄惨を極めたビルマ戦線。本作は、そんな過酷な戦地で敗戦を迎えた後、祖国に戻らなかった6人の日本兵のその後を追ったドキュメンタリー映画だ。 敗戦後、自らの所属部隊を離れ現地に残った彼らは、軍隊で培った技術を生かし、その土地の復興に貢献する。現地で出会い、生活をともにすることになった妻たちの存在が心の支えだ。今や老境に到った夫婦が、そろって当時を物語る姿は限りなく美しい。しかし、そんな想いを引き裂くように、やがて壮絶な戦争の記憶が語られ始める……。監督は、本作が長編デビューとなる松林要樹(1979〜)。過酷な時を生き抜いた先人への敬意を込めながら、戦争と人間を確かな視線で描き出した。必見の106分。 |
2009 8/22(土) 〜28(金)
8/29(土) 〜9/4(金)
前売券 一 般 1400円 大学生 1400円 会 員 1200円 当日券 一 般 1700円 大学生 1500円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1300円 |
監督・撮影・編集 松林要樹
編集 辻井潔
音楽 津嘉田泰三
2009年 106分