●台湾人生 かつて19世紀の終わりから約50年に渡り日本の統治下にあった台湾。本作は、歴史に翻弄されながらも、力強く生きてきた1920年代生まれの人々に焦点を当て、台湾の半世紀を超える年月を、庶民の視点から描き出したドキュメンタリーだ。 日本統治時代、台湾での学校教育は日本語で行なわれていた。この映画に登場する人々も、当時日本人として教育され、60数年を経た今も、日本語を話す。やがて日本の敗戦後、今度は大陸から来た中国国民党が、激しい台湾人弾圧を行なった。映画は、そんな長く過酷な時代を生き抜いた男女5人を中心に、各人の日本への、台湾への思いを聞きとっていく。時には言葉にならない心の揺れをもすくい取ったのは、酒井充子監督。足かけ7年に及ぶ取材と撮影が実を結んだ秀作だ。81分。 |
2009 10/10(土) 〜10/16(金)
10/17(土) 〜10/23(金)
前売券 一 般 1400円 大学生 1400円 会 員 1200円 当日券 一 般 1700円 大学生 1500円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1300円 |
監督 酒井充子
撮影 松根広隆
音楽 廣木光一
編集 糟谷富美夫
2008年 81分