チェコアニメ傑作選 素朴で精緻なボヘミア文化を伝承するチェコ・アニメーション。珠玉の24作品が出会い、夢を織りなす傑作選です。魂を宿すように表情豊かなパペットのコマ撮りを手がけたトルンカとポヤル。現実の落とし穴へと誘うシュヴァンクマイエルのシュールな幻影。そして、各プログラムにもれなく加わった、大騒動がささやかな幸せをよぶ『パットとマット』、色鮮やかな子グマワールド『ぼくらと遊ぼう!』の、仲良しデュオシリーズなど。お楽しみください。 Aプロ トルンカの遺作、手(Ruka)は、花を愛するアルルカンが巨大な「手」に苛まれる。人形の死と葬送という陰影ある主題。世界初の国際アニメーションフェスティバルでグランプリ受賞した、ポヤルのライオンと歌(Lev a picnika)他、計94分。 Bプロ トルンカ、ポヤルが、チェコの近代人形劇の愉快な父子キャラに、人間性の深さをふき込んだ、フルヴィーネクのサーカス(Cirkus Hurvinek)、探偵シュペイブル(Spejbl na stop)。シュヴァンクマイエルが、お得意の悪ふざけでオブジェを変貌させる、家での静かな一週間(Tich tden v dom)他、計92分。 Cプロ レトロ・スタイルのバイクの疾走感を再現したポヤルのカンヌ受賞作、飲みすぎた一杯(O skleniku vic)、シュヴァンクマイエルが「鏡の国のアリス」にインスパイアされた、子ども部屋の不思議な遊び、ジャバウォッキー(Jabberwocky)他、計91分。 Dプロ 天使のような羽根が生えた子守り機械が不気味!元祖乙女系、電子頭脳おばあさん(Kyvernetick babika)、シャガールのような美術で、目が見えない青年の触覚を幻想的に表現したナイトエンジェル(Romance z temnot)、ダ・ヴィンチのデッサンや図面が動く、レオナルドの日記(Leonarduv denik)他、計92分。 |
2010
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