○ロベール・ブレッソン(1901〜1999) 演劇的表現を排した映画手法で、ヌーヴェル・ヴァーグにも多大な影響を与える。『抵抗』『やさしい女』『少女ムシェット』など、数々の人気傑作を持つフランスの巨匠だが独自のスタイルを貫いた孤高の作家でもあった。 ●罪の天使たち Les anges du pecheヴィシー政権という歪な社会状況下の初長篇作(初公開)。難解な宗教教義ぬきに、人間の精神がぶつかり、寄り合うだけで深遠な物語が紡がれる明快さ、妖しく響く題名を一瞬も裏切らない面白さ、その双璧に圧倒される傑作。共同脚本:ジャン・ジロドゥ。/元女囚を受け入れるドミニコ修道会で修練中の献身的なアンヌ=マリーは、「天使でも救えない」と称される女囚テレーズの噂を聞き、会へ招く画策をする。その慈悲に鬱陶しさを感じるテレーズだが、出所後に犯した罪から逃れるため、いやいや僧院へやってくる……。96分。 |
2010 4/10(土) 〜16(金)
当日券のみ 一 般 1500円 大学生 1400円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1200円 |
監督 ロベール・ブレッソン
製作 ロジェ・リシュベ
脚本 ロベール・ブレッソン、ジャン・ジロドゥ
撮影 フィリップ・アゴスティーニ
音楽 ジャン=ジャック・グリューネンヴァルト
出演 ルネ・フォール、ジャニー・オルト、シルヴィーミラ・パレリ 他
1943年 96分