伊藤高志 (1956年〜)見慣れた風景を変貌させたいという少年期のスペクタクルを実験映画で表現する。松本俊夫に師事し、16ミリ作品『SPACY』(1981年)は、浅田彰の「構造と力」にもとり上げられる。石井聰や林海象らの特撮も担当。アヴァンギャルドな初期作から、大脳辺縁系を挑発する近作まで、世界で最も有名で、最も面白い作品を生み出す日本人実験映像作家の全貌に迫る映像展。 Aプロ 13作品(計73分) ポンピドゥーセンターにも所蔵されるアートフィルムのレジェンド。700枚もの写真を素材にし、フリッカーとドライヴ感が弾ける、SPACY。師匠の松本を「映像の魔術師」と唸らせたTHUNDER。亡霊を刻む、動く心霊写真 GHOST。剥ぎ取られた物質の表皮が宙を舞うGRIM。プライベート素材の写真記、写真記87。顔の無い母子の光景は視神経への挑戦に留まらぬ作家自身の転機となる、ビーナス他。 Bプロ 8作品(計102分) 幼い息子に時折感じる違和感。異形の家族映画12月のかくれんぼ、オーバーハウゼン映画祭最優秀賞のZONE。森村泰昌とのコラボギ・装置M。10代の狂気か儀式か? 黙々とバットで空を切る少女の姿。速度感ある傑作モノクローム・ヘッド。生と死を揺れ動く不安の映像化を試みる少女。21世紀に伊藤が到達した一つの頂点静かな一日・完全版、最新作、劇場プレミア上映の甘い生活他。 |
2010 6/26(土)・28(月) 30(水)・7/2(金)
6/27(日)・29(火) 7/1(木)
当日券のみ 一 般 1500円 大学生 1400円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1200円 |