●ソフィアの夜明け 年間製作本数7、8本と言われるブルガリアから、素晴らしい作品が登場した。2009年の東京国際映画祭でグランプリ、最優秀監督、最優秀男優賞をトリプル受賞した、掛け値なしの傑作だ。
主人公イツォは絵を描きながら木工技師として働いている。ドラッグ中毒の治療を受けているが、治療がうまく進まず、アルコールに頼る日々だ。ある晩、偶然トルコ人の家族がネオナチの集団に襲われている場に遭遇し、助けようとして逆に打ちのめされてしまう。しかしこの事件をきっかけに、イツォはトルコ人の娘ウシュルと出会い、閉塞した日常が少しずつ変わり始める……。
本作が長編第一作となるカメン・カレフ監督は、幼馴染みのフリスト・フリストフの人生を強く反映させた物語を、フリストフ自身を主演に描いた。そこには今を生きる者に共通する不安と希望が込められている。フリストフの繊細な演技とともに、見る者の心の奥底に届く、必見の89分。
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2011 1/8(土) 〜1/14(金)
1/15土) 〜1/21(金)
前売券 一 般 1400円 大学生 1400円 会 員 1200円 当日券 一 般 1700円 大学生 1500円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1300円 |
監督・脚本・プロデューサー・編集 カメン・カレフ
撮影監督 ユリアン・アタナソフ
ミュージック・スコア ジャン=ポール・ウォール
音響 モムチル・ボジコフ、ボリス・トラヤノフ
プロデューサー・編集 ステファン・ピリョフ
編集 ヨハネス・ピンター
出演 フリスト・フリストフ、オヴァネス・ドゥロシャン、サーデット・ウシュル・アクソイ、ニコリナ・ヤンチェヴァ、ハティジェ・アスラン 他
2009年 89分