●アブラクサスの祭 芥川賞作家・玄侑宗久の同名小説を、東京藝大出身の加藤直輝監督が映画化した、心底音楽を愛する僧侶の、悩み多き日々の物語。 浄念(スネオヘアー)は、今は福島の小さな町の禅寺に身を置いているが、以前は過激なステージアクトで知られたロックミュージシャンだった。しかし音楽への思いが強すぎてノイズが聞こえるようになり、鬱病に苦しんだ末、仏の道を選んだのだ。今も心のバランスが不安定な彼を、妻の多恵(ともさかりえ)や住職の玄宗(小林薫)らが支えている。そんなある日、浄念は、この町で自身のライヴを開くことを宣言する。仰天する周囲の人々。彼は、今まで逃げてきた「音楽」と向き合うことで、自己の病いを克服しようとするのだが……。 主演のスネオヘアーは、人気絶大なミュージシャン。現実のアーティストを起用したことが、映画の説得力を一気に高めている。共演=本上まなみ、草村礼子ほか。脚本=佐向大、音楽=大友良英。なお、タイトルの“アブラクサス”とは、古代の神霊の名前。この物語との繋がりは、是非ご覧になってお確かめを。113分。 |
2011 3/5(土) 〜3/11(金)
3/12(土) 〜3/18(金)
前売券 一 般 1400円 大学生 1400円 会 員 1200円 当日券 一 般 1700円 大学生 1500円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1300円 ※前売券販売は公開前日までです。 |
監督・脚本 加藤直輝
原作 玄侑宗久
脚本 佐向大
音楽 大友良英
撮影 近藤龍人
照明 藤井勇
美術 古積弘二
録音 照井康政
整音 松本昇和
衣裳 宮本茉莉
編集 加藤ひとみ
出演 スネオヘアー、ともさかりえ、本上まなみ、村井良大、ほっしゃん。、たくませいこ、山口拓、草村礼子、小林薫 他
2010年 113分