ツール・ド・フランス2011開幕記念
VIVA ロードレース!

○ヨーロッパではサッカーと人気を二分する自転車競技。中でもツール・ド・フランスを頂点とするステージ・レースは、長距離のロードレースが数週間も続き、チーム競技として様々なドラマを展開します。当館のオリジナル・セレクションで企画したドキュメンタリー3作品で、その魅力を堪能してください。(解説は作品公式サイトより)
●ブラッド・スウェット&ギアーズ Blood Sweat + Gears 2007年冬、アメリカ合衆国コロラド州ボルダー。小さく無名なプロサイクリングチームが、大きな夢に向けて一歩を踏み出そうとしていた。度重なるドーピング事件により、サイクルロードレースが失いつつあった信頼を取り戻すために、厳しいドーピング防止対策を採用したクリーンな体制でロードレースの最高峰ツール・ド・フランスに挑戦するチーム、スリップストリームに密着。ツール・ド・フランスの最終ゴール、パリ・シャンゼリゼに到達するまでをキャメラは追い続け、等身大の選手たちにまっすぐな目を向ける。勝利の喜びの傍らで、数多くの夢が破れていく。日々乗り越えなくてはならない不安や落胆、家族との確執・・・。過酷なスポーツの美しさと、最終幕の静かな達成感が心に迫る。93分。 ●チェイシング・レジェンド Chasing Legends ツール・ド・フランスで活躍する、チームHTC・コロンビアを追ったドキュメンタリー映画
『チェイシング・レジェンド』は、2008シーズン、2009シーズンと年間最多勝利を達成したプロサイクリングチーム、“チーム コロンビア・HTC”の内面に迫り、これまで誰も目にしたことがないチームの姿を描き出す。 コロンビア・HTCの主力選手であるジョージ・ヒンカピー、マーク・カヴェンディッシュらのインタビューのみならず、往年の名選手エディ・メルクスやサイクルロードレース中継に長年実況として携わっているフィル・リゲットやポール・シャーウィン、ベテラン選手のイェンス・フォイクトらが登場し、ツール・ド・フランスの歴史やそこに向けられる情熱、そして真の勇者たちの闘いを描き出す。
2009年ツール・ド・フランスにおけるチームHTC・コロンビアのチームワークを中心に描写したこの映画は、プロロードレースで使用される自転車や中継車両、ヘリコプター、チームカーに搭載された高解析キャメラからの息を呑むようなショットを中心に構成されている。そこに映し出されるヨーロッパの田園地帯の風景や過去のレース映像は、これまで体験したことがないようなロードレースの旅へと見る者を誘うだろうー。
アメリカにおいて、初めてハイビジョンで製作されたツール・ド・フランスのドキュメンタリー映画が、遂に日本公開。95分。
●ロード・トゥ・ルーベ Road to Roubaix “パリ〜ルーベ”、毎年4月の第2日曜日に行われ100年以上の歴史を持つその1dayレースは、“北の地獄”あるいは“地獄の日曜日”と称され最も過酷なクラシックレースとしてその名を轟かせている。
“地獄”と称される所以は、パリ〜ルーベ間260キロ中に28カ所総延長52.7キロに及ぶ未舗装の石畳(パヴェ)を走破しなければならないことにある。 パヴェを走り抜けるのは、選手の肉体と自転車のメカを極限まで酷使することに他ならない。ロードバイクの細いタイヤが石と石の間の溝に挟まり、他のクラシックレースの常勝者でさえ転倒するのである。 2007年のこのレースでは出走192名のうち、完走者は半分の96名だった。
選手自身の技術や体力を超えた“幸運”を自らに引き込む力を持った者だけが完走する事を許されるのである。 そして、どんなアクシデントが起こるか全く先の読めないレース展開が、観る者を魅了し、選手は闘争心を掻き立てられ挑戦するのである。
本作は、2007年のライブ映像をモノクロで描き、“パリ〜ルーベ”に参戦する名だたる選手、ジョージ・ヒンカピー、リーヴァイ・ライプハイマーをはじめ、ディレクター、メカニック、カメラマン、ランス・アームストロングやイヴァン・バッソらツール・ド・フランス常連選手等総勢27名のインタビューを収めている。 そしてこのドキュメンタリーのハイライトは、ゴールのヴェロドローム(トラック競技場)を走り終え、レースを完走した者だけが入る事が許された伝統のシャワー小屋の模様を捉えたシーンである。カメラは、260キロを走破し泥にまみれた選手たちが裸になり、旧式のシャワーを浴びる選手を映す。ある者は、完走した喜びを反芻し、ある者は修行者のように瞑想しレースを振り返るのである。選手がシャワーを浴びる廻りには、歴代の優勝した選手のプレートが各所に刻まれているのである。
闘いを終え、完走した選手たちだけに与えられる祝福が“パリ〜ルーベ”伝統のシャワーなのである。 今年の“パリ〜ルーベ”には、日本から2007年に続き二度目の挑戦となる別府史之選手が出場する。さて彼はこの祝福のシャワーを浴びる事はできるのだろうか。71分。(2009年の解説より)





2011
7/16・19・21 ブラッド・スウェット…
10:40
7/17・20・22 チェイシング・レジェンド
10:40
7/18 ロード・トゥ・ルーベ
10:40

当日券(1作品券のみ)
一 般 1500円
大学生 1400円
シニア 1000円
中高予 1200円
会 員 1200円

※自転車グッズ(ウェア、ヘルメット、キーなど)持参の方は、入場料を200円割り引きます。
アップリンク・ファクトリーの「サイクルロードレースの世界」オフィシャルサイト