最後の戦い


●最後の戦い Le Dernier Combat
 名古屋初公開。ブルース・ウェリス主演の新作SF『エレメント・フイフス』の製作開始も楽しみなL・ベッソン、83年、24歳の時の長編処女作。近未来にわずかに生き残った人々の愛と争いをモノクロ、シネマスコープ・サイズ、音楽・効果音のみセリフなしという画期的なスタイルで描いた野心作で、ベッソンはその才能は早くも開花させている。
 あらゆる文明が破壊された近未来。生存者も声帯を傷つけ、言葉を失っていた。独裁者に反抗する若い男は元医者がかくまっていた女性に会おうとするが、乱暴な男に襲われ……。ジャン・レノの出世作。E・セラが本作で初めて長編映画音楽を担当。90分。

●最後から2番目の男 L'avant Dernier
 『最後の戦い』のもとになった82年の短編。ピエール・ジョリヴェ、ジャン・レノの出演者や設定、撮影スタイルも同じ。笑える演出がひと味違う。12分。