「林檎のうさぎ」


●林檎のうさぎ
 雄大は5歳。お父さん(石橋 凌)は外国航路の船長だ。お母さん(松田美由紀)もお姉ちゃんも優しいけど、ちょっと寂しかったりもする。幼稚園でお父さんの顔を描きなさいと言われてお父さんの写真の絵を描いてしまったりもする。楽しみだった運動会が近づいてきた。徒競走ではもちろん一等賞をとりたいし、お母さんと踊るフォークダンスも楽しみだ。でも何と言ってもお母さんの作ってくれるお弁当がいちばんのお楽しみだ。林檎のうさぎを入れてくれるかなあ、お母さんは。ところが、運動会の直前に、予期しない手紙を受け取ったお母さんは寝込んでしまう。小さな胸を痛める雄大の心配をよそに、運動会の朝は明けてしまうのだった。TVや映画などさまざまな映像ジャンルで仕事をした後「J・MOVIE・WARS」全作品のプロデューサーを務めた小林広司は、今回待望の劇場長編映画監督デビューとなる。芹沢明子の繊細なキャメラが子供の視点で作品を支え、クライマックスでは、B班の演出を利重剛、撮影を田村正毅が担当している。

監督・脚本  小林広司
撮影  芹沢明子
美術  磯見俊裕
編集  掛須秀一
出演  上野雄大  高田亜麻美子  松田美由紀  石橋凌
1997年  91分  J・MOVIE・WARS4