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 ケン・ローチ作品の連続公開や『トレインスポッティング』の大ヒットで久々に注目を集めているイギリス映画。本作は、今、ダニー・ボイルと並んでブリティッシュ・ニュー・シネマのトップを走っている『日蔭のふたり』のマイケル・ウィンターボトムが、96年に発表したピュアなラブ・ストーリー。
 ニックはブリストルに住む美術装飾職人。休日はサッカーに熱中し、夜は仲間と遊び歩いていた。そんなある日、彼はクラブでカレンという女性と知りあい、恋に落ち、一緒に暮らし始める。幸せな日々が続くかと思われたが、突如、不治の病といわれている多発性硬化症がニックを襲う。二人の愛は、それをどう克服していくのだろうか?
 ウィンターボトムは、冷静かつ暖かな視線で二人を見つめ、ときにユーモアを交えて、リアルに愛と信頼のドラマを描いている。主演はニックに『トレインスポッティング』のロバート・カーライル、カレンにジュリエット・オーブリー。音楽はマッシヴ・アタック、ポーティスヘッド他、ライブ・シーンではトリッキーが出演している。

監督 マイケル・ウィンターボトム
出演 ロバート・カーライル ジュリエット・オーブリーほか
96年 83分