「青春シンドローム」「猫が行方不明」


●猫が行方不明 Chacun Cherche son Chat
 セドリック・クラピッシュ監督の長編第3作。彼の日本デビュー作であり、若い観客を集めて大ヒットを記録したことは、記憶に新しい。
 初夏のバリ11区。メーキヤッブ・アシスタントのクロエは夏のバカンスの間、愛猫グリグリを近所のマダム・ルネに預けるが、海から戻ってくると行方不明になっていた。クロエの猫探しが始まる。彼女の目には、昨日まで気にもとめなかった新たな世界、新たな人々、そして新たな自分が見えてくる。

監督・脚本 セドリック・クラピッシュ
出演 ギャランス・クラヴェル マダム・ルネ ロマン・デュリス ほか
撮影 ブノワ・デュロム
美術 フランソワ・エマニュエリ
96年 91分


●青春シンドローム Le Peril Jeune
 クラピッシュの長編第2作。「猫が行方不明」などにも共通する独特のユーモアとポエジーをベースに、自らの高校時代に当たる70年代の若者たちを描いた、半自伝的作品。クラピッシュは言う、「失意の頃を描くつもりだったのに、それは人生で最も楽しい時だった」と。
 4人の同窓生が数年ぷりに再会した。親友だったトマジが麻薬中毒で死に、その恋人だったソフィーが彼との子供を出産するのに立ち会うためだ。4人はトマジ・自分たちとのリセでの日々を回想する・・・。出演エロディ・ブーシェほか。70年代の名曲の数々がスクリーンを彩る。

監督・脚本 セドリック・クラピッシュ
出演 ロマン・デュリス エロディー・ブシェーズ マダム・ルネ ほか
撮影 ドミニク・コラン
美術 フランソワ・エマニュエリ
94年 106分