黒い十人の女 


●黒い十人の女
 公開以来ほとんど見る機会がなく、幻の傑作といわれてきた 本作が、『ナック』以来6年ぶりの“pizzicto five re-presents”の名の下に、 ニュー・プリントでよみがえった。『炎上』『鍵』『野火』と名作をたて続けに 発表し、当時絶好調だった名匠市川崑。『おとうと』に続く本作では、妻のほか に9人の愛人を持つテレビ・プロデューサーがたまりかねた女たちに殺害を企て られる、という奇抜なストーリーを、ブラック・ユーモアたっぷりに描いてい る。日本映画離れしたシャープでグラフィックでダンディな影像、クールな美し さが際立つ岸恵子をはじめとする豪華な女優陣など、今も見どころの多い作品で ある。
 主人公・風 松吉(船越英二)は超多忙なTVプロデューサー。美貌の妻(山本 富士子)のほかに9人の愛人(岸恵子、中村玉緒、岸田今日子、宮城まり子… …)がいる。妻を含む10人の女たちは、風を殺す計画を練るが……。他の出演は 伊丹十三、ハナ肇とクレージー・キャッツ。103分。

市川監督の'66年のCM作品『ホワイト・ライオン』(出演・加賀まりこ 1分)を同時上映。

監督 市川崑
脚本 和田夏十
撮影 小林節雄
製作 永田雅一
企画 藤井浩明
音楽 芥川也寸志
出演 岸恵子 山本富士子 宮城まり子 中村玉緒 岸田今日子 船越英二 伊丹一三 ハナ肇とクレージー・キャッツ ほか
61年 103分