ウィッカーマン The Wicker Man


●ウィッカーマン The Wicker Man
 “ホラー映画の『市民ケーン』”と呼ばれ、'73年パリ・ファンタスティック映画祭ではグランプリまで得ながら、なぜか日本未公開だったカルト・ホラーの傑作が、製作から23年を経、ようやく陽の目を見る。反キリスト教的エロスとバイオレンス、恐怖と妖気に、今なお頭はクラクラ、腰クネクネになること間違いない、見逃せない怪作だ。
 行方不明の少女捜索のため、信心深いクリスチャン、ハウィー警部(エドワード・ウッドワード)は、スコットランドの孤島に上陸した。サマーアイル卿(クリストファー・リー……最高の役だったと自讃)の私有地であるこの島の住人は、皆事件について口をつぐむ。どうやら島民たちの信じている原始宗教の儀式がすべての鍵をにぎっているらしい……。

監督 ロビン・ハーディー
出演 エドワード・ウッドワード クリストファー・リー リンゼイ・ケンプ 他
製作 ピーター・スネル
脚本 アンソニー・シェーファー
撮影 ハリー・ワックスマン
音楽 ポール・ジョバンニ
73年 88分