ヤマトナデシコ


●ヤマトナデシコ
 当館でも上映した『恋のたそがれ』でデビューした山口貴義監督の待望久しい第2回劇場公開作品。3人の男と同時並行交際中の優香(菅野敬子)は、すべてを捨てて新しい生活を始めるために、男たちとスッパリ縁を切ることにした。そこで駆り出されたのが1年以上前に付合っていた卓也(北風太陽)だ。彼を新しい恋人に仕立て上げて、三人の愛人(万田邦敏ほか)には泣いてもらおうという算段だ。まったく悪びれることもなく、ワガママ勝手な態度を押し通す暴君優香に振りまわされる男たち。惚れた弱みで(?)ひどい女を憎めずに、ただただ翻弄される男たちの間にはいつしか微妙な友情なども生まれたりして…。とりとめのない会話を繰り返すイマドキな人間関係を、山口貴義は軽妙なタッチで描く。昨年初監督したのオリジナルメンバー本多信介がちょっととぼけたハワイアン・ギター調のサウンド・トラックを、いずれも前作から引き続き担当し、強力にサポートしている。

監督・脚本 山口貴義
出演 菅野敬子 北風太陽 万田邦敏 ジーコ内山 星正哉 他
撮影・照明 塩田明彦
音楽 本多信介
編集 深野俊英
録音 鈴木昭彦
96年 58分