ヴィゴ Vigo
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ヴィゴ Vigo
映画に魅入られた人々に今も語られる名―ジャン・ヴィゴ。'34年に29歳の若さで病死し、映画のアルチュール・ランボーと例えられる彼は『ニースについて』『水泳選手タリス』『新学期 操行ゼロ』『アタラント号』の四作品によって不滅の足跡を残し、'60年代にはそのアヴァンギャルドでリリックなスタイルがゴダールやトリュフォーの作品によって再生した。本作はヴィゴが命を削って取り組んだ製作や、朋友の名撮影監督ボリス・カウフマンらと駆け抜けた楽しい日々の伝記としてだけでなく、パートナー、リデュ・ロジンスカとの真実の愛をも美しく蘇らせた。監督は『グレート・ロックンロール・スウィンドル』『ビギナーズ』のジュリアン・テンプル。ストーンズからニール・ヤングまで手がけたビデオ・クリップで名をはせている。
獄死したアナーキストの父、その夫を捨てた母。両親への誉りと嫌悪感を抱いて大人になったヴィゴ(ジェイムズ・フレイン)は結核治療のサナトリウムでリデュ(ロマーヌ・ボーランジェ)に出会い、反発しあう二人はいつしか恋におちる。リデュの父から贈られたカメラで念願の映画撮影が始まった。
監督 ジュリアン・テンプル
出演 ロマーヌ・ボーランジェ、ジェイムス・フレイン 他
撮影 ジョン・マティソン
編集 マリー=テレーズ・ボワシェ
脚本 ピーター・エテギー、アンヌ・デュブラン、ジュリアン・テンプル
製作 アマンダ・テンプル、ジェレミー・ボルト
製作総指揮 キキ三宅
98年 104分
【カラー】