● はるのそら
同棲中のカップルのささやかで平凡な日々をのんびりと描く。38分。
● さばけ…何を? イリュージョン
昨年に続く石井友博監督の新作。幼いころ視力を失った寿司職人が回復した目で見てしまう現実と幻想がシュールなタッチで描かれる。
● Listen to CAMERA
恋人の死を彼のカメラを使って乗り越えようとする女性の姿を優しい視線で描く。18分。
●自主フェス招待作品監督紹介
- 井土紀州
68年生。法政大学在学中の監督作品『第一アパート』を92年東京学生映画祭で雀洋一監督が絶賛し特別賞。95年から瀬々敬久監督の全作品の脚本執筆。『雷魚』など傑作多数。
- 古澤健
72年生。中学の修学旅行で初めてまわした8ミリフィルムはいまだ行方不明。その後コント作品多数。『home sweet movie』で97年PFFアワードに入選、脚本賞受賞。
- 松本知恵
69年生。武蔵野美大で舞台美術を学び、卒業後は小劇場の美術や小道具制作。映画だけでなく創造行為一般に興味。
- 伊藤晋
71年生。慶応大学在学中より8ミリ映画製作。中国・インドなど放浪の後、無為の日々をすごす。自分自身の処理に窮しているところに美学講座の存在を知り、参加。
- 稲見一茂
76年生。高校時代に鈴木清順作品と出会い、映画に目覚める。清順作品の脚本家グループ、具流八郎の一人、大和屋竺を特に偏愛する。
- 石井友博
70年生。『ロリータ1号で死ね』で93年東京学生映画祭グランプリ。昨年『泥濘るむ機械』上映で名古屋で初めて紹介された。
- 安田真奈
70年生。神戸大学映研RICK’S時代より主に出演者で映画製作に関わる。あきる野映画祭など受賞歴多数。
- 奥田勝彦
65年生。NY大学映画学科卒業後、帰国し映像業界に入る。ヴィデオ・プロダクションに勤務。
- 土屋豊
66年生。93年『Identity?』を第5回ふくい国際ビデオビエンナーレ出品。95年より送り手と受け手の境界をなくすフリービデオ『WITHOUT TELEVISION』を主催。