『ムトゥ踊るマハラジャ』アンコール!
● ムトゥ 踊るマハラジャ Muthu
ダンス・音楽・アクション、そのウルトラハッピー・パワーで映画館の暗闇を極楽浄土に昇華するインドの大娯楽映画、人呼んで「マサラ・ムービー」の王様が当館のサマー・シーズンを席巻!オープニングからいきなり、ガンジーの写真を拝む男。ヒンドゥー教の神像が回転、製作総指揮者バーラチャンダル(通称、南インドのクロサワ)の顔がデカデカ出現。続いて007ばりに「SUPER STAR RAJINI」のタイトル。「パォ〜ン」インド象の雄叫びと壮大なファンファーレ。そして、満面に笑みをたたえた色黒、口ヒゲのかなり濃い目の男が馬車に飛び乗り、ウィンクを決めて主題歌を絶唱。この脂っこいオッサンこそ、南インド随一の出演料を誇る大スター、ラジニカーントだ。その存在感は見るものを瞬く間に虜に。出生に訳ありの召使ムトゥ(ラジニカーント)は主人ラージャーが恋焦がれる旅回りの女優(肉感的な絶世の美女、ミーナ)と愛し合う。あらゆるやっかいが二人bオて時にMr.ビーンのようにムトゥは怒涛の快進撃でGO!
さらに恋する二人は伝統衣装をとっかえひっかえ見事なダンスを披露、ついには群衆と十頭もの象を従え華麗に舞い踊る。悦楽昇天、途中ちょっとした休憩ありの166分。
監督 脚本 K・S・ラヴィクマール
出演 ラジニカーント ミーナほか
音楽 A・R・ラフマーン
95年 166分
【カラー】