●二重被曝 語り部山口彊の遺言 山口彊は、第二次大戦の終結間際、広島と長崎に投下された二度の原子爆弾に被爆した。後遺症と戦いながらも、造船技士として家族を守り静かに戦後を生きてきたが、全身を蝕んだガンで次男が亡くなった2005年から、残酷な運命に対峙し、証言者として反戦活動を開始する。 前作『二重被爆』(監督:青木亮 製作:稲塚秀孝)がニューヨークの国連本部で上映されたことで、世界的な注目を集め、その不運な体験を英国BBC放送番組で茶化されたことでも物議を呼んだが、そういった無理解や放射能災害の危機に直面した今、逝去(2011年1月4日)のきわまで、民族を超えた平和を訴え続けた山口の簡潔な言葉の一つ一つがとりわけ鋭く響く。本作(監督:稲塚秀孝)では、ガンに伏す病床を訪れたジェームス・キャメロン監督(『アバター』)やアメリカで行われた上映会での市民や学生たちとの対話、広島再訪、浦上天主堂の被爆マリア像の逸話など、最後の日々が感動的に記録されていく。70分。 |
2011 8/13(土) 〜8/26(金)
前売券 ※前売券販売は8/12(金)までです。 一 般 1300円 大学生 1300円 会 員 1100円 当日券 一 般 1500円 大学生 1400円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1200円 |
監督 稲塚秀孝
撮影 三浦貴広
音声 伊藤健次
照明 川畑博嗣
テーマ曲 ダニーボーイ アイルランド民謡 日本語詞・歌 加藤登紀子
音響効果 大山 豊
EED 水野幸夫
ミキサー 斎藤直人
協力プロデューサー 中村英雄、シェリー山本
助監督 安永亮介、村山尊弘
編集 油谷岩夫
企画・プロデューサー 稲塚秀孝
協力 星野仙一、中村梧郎、西村直代、大場靖、タナカ有美、山崎年子、山崎信夫、原田小鈴、山崎大士
出演 山口彊、山崎年子(長女)、キャサリン・サリバン(平和活動家)、グエン・ドク(枯葉剤被害者)、ジェームズ・キャメロン(映画監督)、チャールズ・ペレグリーノ(作家)
語り 加藤登紀子
2011年 70分