●朱花の月 『萌の朱雀』（'97年）『殯の森』（'07年）『玄牝』（'10年）と、個性的な作風で常に話題を巻き起こし、国際的にも高い評価を得る河瀨直美監督の最新作。今回は、彼女の本拠地ともいえる奈良を舞台に、２人の男の間で揺れる染色家の女性を主人公にした劇映画。飛鳥の地に宿るいにしえの記憶、万葉の魂が現代に甦ったかのような、深い精神性をたたえた秀作だ。朱色を発する花を使って染色をする加夜子（大島葉子）は、地元誌の編集者・哲也（明川哲也）と長年一緒に暮らしてきたが、かつて同級生だった木工作家の拓未（こみずとうた）と再会し、恋に落ちる。危ういバランスの上で成り立っていた３人の関係は、加夜子が拓未の子を身ごもったことで、大きく変転する……。
他の出演は、麿赤兒、樹木希林、西川のりお、山口美也子。短い登場シーンながらも、抜群の存在感で映画を支えている。
音楽＝ハシケン。原案＝坂東眞砂子。91分。
2011
10/1(土)
～10/7(金)
| 10:30 |
| 13:20 |
| 16:50 |
| 18:30 |
10/8(土)
～10/14(金)
| 12:00 |
| 16:00 |
10/15(土)
～10/21(金)
| 14:40 |
前売券
※前売券販売は9/30(金)までです。
一 般 1300円
大学生 1300円
会 員 1200円
当日券
一 般 1700円
大学生 1500円
シニア 1000円
中高予 1200円
会 員 1300円