CUTEで怖いチェコ映画
/シュヴァンクマイエル特集〈全2プロ〉

当館の2月・3月は国内外のクリエイターによる優れたアート作品が目白押し。その頂点ともいえるチェコのシュルレアリスト、ヤン・シュヴァンクマイエルの新作公開にあわせ、傑作短篇集と長篇『オテサーネク』の2プログラムをお蔵出しします。黄金の指を持つチェコ人伝統の職人芸とアナーキーな前衛を併せ持ち、恐怖と可愛らしさが奇妙に触れ合うワンダーランドへようこそ!
短篇集★7作品(計83分)1960年代から80年代に作られた短篇は、東欧社会を包んでいた閉塞的な陰鬱さを逆手に、アニメーション技法を魔術のように駆使した芸術性の高い傑作ばかり。想像力を刺激される触覚芸術のたまものであるクレイ(粘土)アニメーションの傑作、対話の可能性(11分)、 闇・光・闇(7分)。地下の暗い貯蔵庫へジャガイモを取りにいく少女の前に現われる黒猫や不気味な老人、そして次々と襲いかかる幻影。幼い頃に感じた闇の恐怖を思い出さずにいられない実写作品地下室の怪(14分)。迫りくる機械仕掛けの処刑具! エドガー・アラン・ポーの原作の刑死の恐怖を追体験させる陥し穴と振り子(15分)。ビールとつまみとサッカー中継さえあれば。万国共通、底の抜けた男の生態を描く大爆笑作、男のゲーム (14分)テーマ曲も最高! その他、自然の歴史〈組曲〉(9分)。部屋(13分)。
長篇 ●オテサーネク Otesanek 子どものいない夫婦が木の切り株にベビー服を着せ、赤ん坊のように慈しんで育てている。切り株「オテサーネク」はミルクにあきたらず、やがて大鍋のおかゆを平らげすくすくと成長していく……。恐ろしい童話を独特のアニメーション技術で実写した可笑しくも凄まじい傑作。132分。





2012
2/11〜13 傑作選
14:30
2/14〜17 オテサーネク
14:30

当日券
(1作品券のみ)
一 般 1300円
大学生 1200円
シニア 1000円
中高予 1000円
会 員 1200円

『サヴァイヴィングライフ」の半券をご呈示の方は、上記料金から200円割り引きます。