●東京プレイボーイクラブ 東京の場末の盛り場にあるピンサロ、東京プレイボーイクラブ。危ない橋を渡りながら経営する成吉(光石研)のもとに、かつて故郷で世話になった勝利(大森南朋)が訪ねてくる。喧嘩っ早く、周囲と相容れない勝利は、勤めていた工場で問題をおこし、昔の仲間を頼ってきたのだ。成吉、店で働くダメなボーイ貴弘(淵上泰史)、その同棲相手エリ子(臼田あさ美)、界隈を仕切るヤクザ三兄弟(佐藤佐吉、赤堀雅秋、三浦貴大)らの、微妙に安定した世界は、勝利の振る舞いで一変する。気に入らなければ、誰彼構わず殴り掛かる勝利が、微妙なバランスの中を渡っていけるはずがない。ゆうばりファンタやPFFで『青春墓場〜明日と一緒に歩くのだ〜』が認められた奥田庸介監督は、非常にエネルギッシュな初長編作を放った。芸達者ぞろいの中でも、大森南朋の存在感、演技の振り幅、爆発力は特筆もの。仲井戸麗市、原田芳雄、小泉今日子、エレファントカシマシの曲が効果的に使われているところも心憎い演出。96分。
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2012 4/7(土) 〜4/13(金)
4/14(土) 〜4/20(金)
前売券 ※前売券販売は4/6(金)までです。 一 般 1300円 大学生 1300円 会 員 1200円 当日券 一 般 1700円 大学生 1500円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1300円 |
監督・脚本 奥田庸介
プロデューサー 甲斐真樹
撮影 今井孝博
照明 松本憲人
美術 平井淳郎
録音 高田伸也
編集 小野寺拓也
音楽 石塚徹
エンディング・テーマ曲 エレファントカシマシ
出演 大森南朋、光石研、臼田あさ美、淵上泰史、赤堀雅秋、三浦貴大、佐藤佐吉 他
2011年 96分