公開講座 木村栄文レトロスペクティブ〈7プロ★入替制〉
Aプロ
〇飛べやオガチ RKB毎日放送を拠点に数々の傑作ドキュメンタリーを世に送った、伝説的なディレクター木村栄文。本作は、人力飛行機という果て無き夢を追い続ける男の挑戦を描いた、初期の秀作。57分。
〇いまは冬 平等な社会を目指し活動を続け、79年に自ら命を絶った、孤高の詩人・江口榛一。理想を求め闘う江口を通して、現代日本への痛烈なメッセージを刻む、渾身の35分。
Bプロ
〇鉛の霧 倒産した鉛精製工場の社長は、無公害で鉛を精製する計画を練り、一発逆転を狙うが……。社長の妻から「ジャーナリストなんて大嫌い」と罵られながらも、どこまでも社長を追った、驚愕の41分。
〇まっくら 筑豊にヘリで舞い降りたレポーター(木村栄文)。炭鉱夫(常田富士男)にマイクを向けるが碌な話も聞けず、炭鉱婦(白石加代子)には川に突き落とされる……。虚構と現実が交錯する中から、失われゆく者たちへの愛が溢れる傑作。48分。
Cプロ
〇苦海浄土 石牟礼道子の同名原作をもとに、水俣病患者や遺族の懸命に生きる姿を描いた代表作。水俣の町をさまよう瞽女(北林谷栄)の姿に、鎮魂と祈りが宿る。49分。
〇あいラブ優ちゃん 栄文の愛娘・優を主人公にしたプライヴェート・ドキュメンタリーでありながら、彼の最高作として今も語り継がれる、伝説の一作。障がいのある娘へ向けられた愛情が、生きることへの圧倒的肯定へと見る者を導く、稀有な傑作。48分。
Dプロ
〇記者ありき 六鼓・菊竹淳 昭和初期、大手新聞社が軍部支持の記事を掲げていた頃、福岡日日新聞にファシズムを痛烈に批判する記者がいた。その男・菊竹淳に三國連太郎が扮し、自由への希求を訴える。アヴァンギャルドな演出もすさまじい、怒濤の86分。
Eプロ
〇鳳仙花〜近く遥かな歌声〜 朝鮮・韓国の流行歌にスポットを当て、その歌に託された思いを紐解く、栄文流・日朝韓現代史。美空ひばり、李恢成らが出演。72分。
Fプロ
〇むかし男ありけり 最後の無頼派作家と呼ばれた壇一雄の晩年を、高倉健と栄文が辿る。実によく喋る健さんも素敵だが、清楚な壇ふみにもうっとりの85分。
Gプロ
〇桜吹雪のホームラン〜証言・天才打者大下弘〜 戦後プロ野球界最初の大スター、大下弘。豪放磊落、容姿端麗、とにかくモテまくる野球の天才。その心の奥底に秘められたものに迫る、可笑しくも美しい大傑作。野球ファン以外も必見! 81分。




2012
13:00 14:45 16:30
7/7 B D F
7/8&9 C E G
7/10&11 A B D
7/12 F C E
7/13 G F C

当日券(1作品券のみ)
一 般 1500円
大学生 1400円
シニア 1000円
中高予 1200円
会 員 1200円

  前売券(3作品券のみ)
※当館窓口のみ7/6(金)まで限定発売
一 般 3600円
大学生 3600円
会 員 3300円

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