『愛の残像』『灼熱の肌』
○ヌーヴェル・ヴァーグの末弟として16歳で早熟な監督デビューを果たしたフィリップ・ガレル。70年代には、アンディ・ウォーホルのファクトリーに出入りし、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの歌姫ニコと恋に落ち、ともに美しい作品を残す。90年代以降は、ニコの突然の死を様々に変奏し、終始一貫して、強烈な「愛の誕生と喪失」の物語を描き続けている。
●愛の残像 La Frontiere de l’aube  カメラマンのフランソワ(ルイ・ガレル)は、映画女優キャロル(ローラ・スメット)と知り合い、恋に落ちる。しかし、彼女には夫が。奔放なキャロルに距離を置こうとするフランソワだが、それは、悲劇的な結末への第一歩だった。W・ルプシャンスキーのモノクローム画面に、センシティヴな物語が焼き付けられる。108分。
●灼熱の肌 Un ete brulant 俳優志望の青年ポールが、天才肌の画家フレデリック(ルイ・ガレル)に誘われる愛の迷宮。フレデリックの妻は美しい女優アンジェル(モニカ・ベルッチ)。クラクラと目眩がするように錯綜する愛の物語は、ゴダールの『軽蔑』へのガレルなりの返答か? 父モーリス・ガレルの出演した遺作にして、脚本は妻カロリーヌが執筆。親子三代が集っても、キリキリしたガレルの映像世界に惰性はない。95分。







2012
9/22〜28  愛の残像 灼熱の肌 愛の残像
14:40 16:40 18:30
9/29〜10/2 灼熱の肌
11:00
10/3〜10/5 愛の残像
11:00

当日券
1作品券のみ
一 般 1500円
大学生 1400円
シニア 1000円
中高予 1200円
会 員 1300円

  前売券
2作品のみ
一般・大学 2600円
会員 2200円

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