●フタバから遠く離れて 福島県浜通り中部に位置する双葉町。昨年の福島第一原発の事故により、約1400人の町民が、埼玉県の廃校に避難を余儀なくされた。本作は、今も故郷に戻れない彼らの日常を『BIG RIVER』『谷中暮色』の舩橋淳監督が、9ヶ月に渡って追った、傑出したドキュメンタリー。 全面立入禁止の警戒区域となった双葉町は、町の行政機能ごと、埼玉県に移転した。ここには、多くのボランティアのみならず、天皇・皇后も慰問に訪れる。しかし町民の不安は消えない。町長は、かつては原発の7、8号機を誘致した推進派だったが、今、その信念は揺らいでいる。映画は、町長の激務を追い、同時に、政府の無責任な対応をあぶり出す。カメラは変わり果てた故郷の様子も捉えていく。ミイラ化した牛たちがいる一方で、放射能まみれになった家畜を、なんとしても守っていこうとする人もいる。あきらめと意地、絶望と希望が交錯する。静かに、しかしたしかな人の鼓動とともに……。テーマ音楽=坂本龍一。96分。 初日12/1(土)18:30 舩橋淳監督舞台挨拶決定! |
2012 12/1(土) 〜12/7(金)
当日券 一 般 1500円 大学生 1400円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1200円 |
監督・撮影 舩橋淳
プロデューサー 橋本佳子
撮影 山崎裕
音楽 鈴木治行
エンディングテーマ 坂本龍一
2012年 96分