『希望の国』&ソノフェス〈6プログラム〉
●希望の国 長島県大原町。酪農業を営む小野泰彦(夏八木勲)は軽い認知症の妻(大谷直子)、息子夫婦と平穏な日々を送っている。ある日突然の大地震とそれに伴う原発事故が発生し、その後避難区域が設定され、小野家はぎりぎり区域外とされた。隣の家は区域内で避難。息子夫婦はより安全な土地へ避難するが泰彦夫婦はその土地を離れようとしない。他に“帰る場所”がないのだ。福島第一原子力発電所爆発事故を題材に、園監督はリアリティのある家族ドラマとして渾身の力を込めて演出している。133分。
ソノフェス 小学生の頃から8mm(フィルム)カメラを廻していたという園監督の処女作は廃墟の一室で撮られた密室劇『ラブソング』(9分)。好きな女の子を前に園のハイテンションぶりが凄まじい『俺は園子温だ!』(30分)は早くもPFF入選。続く『愛』(31分)では彼女に会えない3日間の自身の模様を赤裸々に描写。自分の中の動と静を見事に具象化した傑作『男の花道』(101分)でPFFスカラシップを獲得し、16mmで青春映画の傑作『自転車吐息』(93分)を撮影。その前に、寮の対立を躍動感たっぷりに描いた『決戦! 女子寮対男子寮』(120分)を撮っているが、最後の8mm作品となる。『部屋』(92分)は35mm作品。死に場所を探し続ける殺し屋役を麿赤兒が好演。当時の恋人を主役に自分の部屋を真赤に染め撮影した『桂子ですけど』(61分)では園の恩師、内田栄一の遺骨を彼女の父の遺骨として登場させた。『風』(27分)は風力発電の町、山形県立川町を舞台にした幻想的な物語。若松孝二監督が風の精(?)役で出演している。




『希望の国』

2013
1/19(土) 〜1/24(木)
12:40 18:10

1/25(金)
12:40

1/26(土) 〜2/1(金)
10:30

 
「ソノフェス」

1/19(土) 〜1/24(木)
1/19 20:35 ラブソング&
俺は園子温だ&愛
1/20 20:35 男の花道
1/21 20:35 自転車吐息
1/22 20:35 決戦!女子寮対男子寮
1/23 20:35 部屋
1/24 20:35 風&桂子ですけど



『希望の国』
前売券
※前売券販売は1/18(金)までです。
一 般 1400円
大学生 1400円
会 員 1200円
当日券
一 般 1700円
大学生 1500円
シニア 1000円
中高予 1200円
会 員 1300円

『希望の国』
当日券のみ
1プログラアム 1200円均一

『希望の国』オフィシャルサイト