●嘆きのピエタ むきだしの人間性を叩きつけるような強烈な描写で、韓国映画界の異端の存在であり続けるキム・ギドク監督の最新作。2012年のヴェネチア国際映画祭では、ポール・トーマス・アンダーソン、北野武、オリヴィエ・アサイヤス、マルコ・ベロッキオ、テレンス・マリックといった錚々たる顔ぶれを抑えて、見事に最高賞である金獅子賞を獲得した。天涯孤独な身の上で、人の温もりや優しさと無縁に生きてきたガンド（『マルチュク青春通り』『逃亡者PLAN B』のイ・ジョンジン）は、今日も冷徹に借金を取り立てる。相手は主に零細工場で細々と暮らす人々だ。返済できない場合は、事故を無理強いして、容赦なく保険金をかすめ取る。そんな彼の前にひとりの女が現れる。母だと名乗る女（『クリスマスに雪は降るの？』『天国までの60日』のチョ・ミンス）の振る舞いは、戸惑うガンドの凍てついた日々を大きく変えていくのだが……。謎めいた彼女の存在が物語を二転三転させ、宗教画のモチーフになっている「ピエタ」でのキリストを抱く聖母マリアの慈しみのイメージと、罪の自覚と贖罪の苦悩が交錯する。激しさに翻弄される104分。
2013
7/6(土)
～7/12(金)
| 10:40 |
| 14:40 |
| 18:30 |
7/13(土)
～7/19(金)
| 12:40 |
| 16:40 |
7/20(土)
～7/26(金)
| 14:00 |
7/27(土)
～8/2(金)
| 11:00 |
前売券
※前売券販売は7/5(金)までです。
一 般 1500円
大学生 1500円
会 員 1200円
当日券
一 般 1700円
大学生 1500円
シニア 1000円
中高予 1200円
会 員 1300円