○『沈黙を破る』『“私”を生きる』などで知られるドキュメンタリー映画作家・土井敏邦監督の新作が、2本続けて公開される。自由で平穏な生活を奪われた人々に焦点をあて、苦境にあっても人間らしさを失わない彼らと、共に歩むように作品を生み出してきた土井監督。新しい2作も、そんな彼らしい秀作だ。 ●飯舘村 放射能と帰村 福島第一原発の事故により大量の放射能に汚染され、全村避難を余儀なくされた福島県・飯舘村。酪農の仕事を失い、離散に追い込まれた二組の家族を中心に、原発事故がもたらした故郷喪失の深い悲しみを描き出す。同時に、数千億円を投入した除染事業の実体にもせまり、国の政策に翻弄される人々の不安と葛藤を見つめていく。119分。 ●異国に生きる 日本の中のビルマ人 一人の在日ビルマ人の、波乱にみちた人生を14年間にわたって追った、感動的なドキュメント。ビルマ(ミャンマー)軍事政権の弾圧を逃れ、日本にわたった青年・チョウチョウソー。少しずつ日本の生活に馴染んできた彼は、再会を果たした妻とビルマ料理店を切り盛りしながら、祖国の民主化のため活動を続けていく。100分。 |
2013 8/3(土) 〜8/9(金)
8/17(土) 〜8/23(金)
当日券のみ 一 般 1500円 大学生 1400円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1200円 |