●台湾アイデンティティー 明治中期から第二次大戦終了までの半世紀、台湾は日本の統治下にあった。その時代に、日本語で教育を受けた「日本語世代」と呼ばれる人々は、ただ日本語を話すというだけでなく、精神性や生活スタイルに至るまで、「日本」が染み付いている。酒井充子監督は、いまや老人となった、この世代へのインタビューで『台湾人生』を構成した。『台湾アイデンティティー』では、昭和20年に日本が撤退した後、大陸からやってきた国民党政権下の厳しい言論統制と弾圧を生きのびた彼らの、激動の人生に焦点を当てる。カメラを向けられた6人は、台湾でジャカルタで、そして横浜で、それぞれ全く異なる人生を送ってきたが、台湾に押し寄せた歴史の荒波に翻弄された点は変わりがない。彼らの言葉は、重く、そして、強い。 日本統治下の『セデック・バレ』や国民党政権下の『悲情城市』から現在に続く、決して途切れない歴史の流れを感じ取ることのできる秀作ドキュメンタリー。102分。 |
2013 9/28(土) 〜10/4(金)
10/5(土) 〜10/11(金)
前売券 ※前売券販売は9/27(金)までです。 一 般 1300円 大学生 1300円 会 員 1200円 当日券 一 般 1700円 大学生 1500円 シニア 1000円 中高予 1200円 会 員 1300円 |
監督 酒井充子
製作総指揮 菊池笛人、小林三四郎
企画 片倉佳史
プロデューサー 植草信和、小関智和
ナレーター 東地宏樹
撮影 松根広隆
音楽 廣木光一
編集 糟谷富美夫
出演 高菊花、黄茂己、鄭茂李、呉正男、宮原永治、張幹男 他
2013年 102分