●呉さんの包丁 中国に臨む台湾・金門島は東西冷戦で緊迫した台中の最前線地。古来、東南アジア華僑の故郷であり、豊かな水産や牛の放牧、地産の高粱酒で知られる自然の恵みは絶品の台湾(金門)料理を生む。島で、プロの料理人や家庭で愛用されるマエストロ・ウー印の包丁を創る呉増棟(1957〜)の工房には錆びた砲弾が積まれている。出生の翌年、823砲戦が勃発し対岸から約48万の砲弾を浴び、以後70年代まで双方政府軍プロパガンダの宣伝弾戦が奇数・偶数日の交互に続いた。現在では食文化を通して大陸との小さな架け橋となる呉のものづくりに秘められた願いを丁寧な取材と優しいナレーションで綴る。台湾、沖縄、長崎、名古屋などで戦禍のドキュメンタリーを製作する林雅行監督新作。120分。
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2014 5/24(土) 〜6/6(金)
当日券のみ 一 般 1500円 大学生 1400円 シニア 1100円 中高予 1200円 会 員 1200円 学生・シニア会員 1000円 |
監督・脚本: 林雅行
2013年 120分