●A2-B-C 福島原発事故から11日後、日本在住のドキュメンタリー映画監督イアン・トーマス・アッシュは現地取材を決意し、町やそこに住む人々を撮り続けた。外国人に興味津々で無邪気に声をかけてくる子どもたちに親しみを感じるようになっていくが、やがてある異変が起きていることを知る。2011・2012年に県のすべての子どもに実施された甲状腺に発生する嚢胞や結節の大きさ基準が、2年目にA1(認めない)からA2(嚢胞20.0mm以下、結節5.0mm以下)へと判定される例が増えていたのだ。子どもをとりまく、通学路や校庭の除染作業や給食の食品対策は粛々と進むが、医療機関や学校の対応に不安を感じる親たちは自身の健康を顧みずただ子どもの安全を願う。慈しむように撮影された子どもへの目線と環境への恐怖。大げさな音楽もナレーションも無くして、見逃されていく現実を真摯に伝える傑作。71分。
6/21(土) 初日 イアン・トーマス・アッシュ監督舞台挨拶決定! |
2014 6/21(土) 〜6/27(金)
当日券のみ 一 般 1500円 大学生 1400円 シニア 1100円 中高予 1200円 会 員 1200円 学生・シニア会員 1000円 |
監督・撮影: イアン・トーマス・アッシュ
2013年 71分