「ジャン=ピエール・メルヴィル監督特集」
ジャン=ピエール・メルヴィル 1917年パリ生まれ。自由フランス軍に参加。戦後は独立映画プロダクションを設立し自主製作体制の『海の沈黙』とコクトー原作『恐るべき子供たち』で成功を収める。いち早くパリに自社スタジオを持ち裏社会(ミリユー)の友情、名誉、裏切りと闘い疲れた人間の詩情溢れるフィルムノワールを構築。数々の名作はペキンパー、ジョニー・トー、北野武らに影響を与え、熱烈なメルヴィル賞賛者のゴダールは『勝手にしやがれ』で出演を乞う。73年死去。遺作は『リスボン特急』。
二本立 ○ある道化師の24時間 Vingt-Quatre Heures de la Vie d’un Clown モンマルトルで働く老道化師をドキュメンタリータッチで追う胸キュン傑作! デビュー短篇。18分。○海の沈黙 Le Silence de la Mer ドイツ占領下の母国を舞台にしたレジスタンス文学最高峰、ヴェルコールの著作を実写化。原作者の自宅ロケのアンリ・ドカによる端正な撮影ショットに息呑む名作。87分。
●賭博師ボブ Bob le Flambeur パリの裏社会を知り尽くし人生最後の賭けに出るボブ。フィルムノワールの金字塔。100分。
●モラン神父 Léon Morin, Prêtre イタリア、ドイツ、米国と次々に駐留軍が変遷する田舎町。熱心な若い神父(J=P・ベルモンド)の影響でカトリックに傾倒する若い女性たちをリアリストの視点で描く超異色作。ヴェネツィア映画祭市長賞受賞。128分。
●いぬ Le Doulos ギャングと警察の関係性を二転三転させる見事な脚本。古典的なドイツ表現主義と斬新な移動撮影を大胆に組みスタイリッシュに表現するメルヴィルの真骨頂作。109分。
●影の軍隊 L’armée des Ombres 「昼顔」「サン・スーシの女」のケッセル著作を映画化。ナチの処刑現場から間一髪脱出したレジスタンスの活動を追う。緊張感溢れるスリリングな演出と人知れず戦いに消えた者への挽歌となる必見作。リノ・ヴァンチュラ、ジャン=ピエール・カッセル、シモーヌ・シニョレ出演。145分。
●仁義 Le Cercle Rouge 刑務所帰りの男が脱獄犯のスナイパーと組んで宝石店襲撃を企てる。車両やナイトクラブにメルヴィル自身のアメリカ映画への愛が見え、アラン・ドロン、ジャン・マリア・ボロンテ、イヴ・モンタンの三大スター競演による野望と挫折の交錯に胸熱くさせる傑作。140分。
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12/9(土)
仁義 | 14:00 |
ある道化師 &海の沈黙 |
16:40 |
12/10(日)
&12/11(月)
影の軍隊 | 14:00 |
いぬ | 16:40 |
12/12(火)
&12/13(水)
モラン | 14:00 |
賭博師ボブ | 16:30 |
12/14(木)
〜12/15(金)
ある道化師 &海の沈黙 |
14:00 |
仁義 | 16:00 |
12/16(土)
影の軍隊 | 14:30 |
12/17(日)
仁義 | 14:30 |
12/18(月)
いぬ | 14:30 |
12/19(火)
モラン神父 | 14:30 |
前売券(3プログラム)
※前売券販売は12/8(金)までです。
一 般 3600円
大学生 3600円
会 員 3000円
当日券(1プログラム)
一 般 1500円
大学生 1400円
中高予 1200円
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会 員 1200円
学生・シニア会員 1000円