アニメーションの神様、
    その美しき世界
川本喜八郎、岡本忠成監督特集

優れたアニメーションを最新技術で修復・発掘するWOWOWプラス企画「アニメーションの神様、その美しき世界」から第一弾のユーリー・ノルシュテインに続いてストップモーション撮影(コマ撮り)による立体アニメーション分野で比類なき功績を残す日本の二人の映像作家を紹介します。
 チェコの巨匠イジー・トルンカに師事しNHK『三国志』でも知られる川本喜八郎(1925~2010)による、狂言・能や文楽を原案に日本画の様式を用いて四季の移ろいや幽玄の美の極致を表現した①。
 木・皮・毛糸・粘土など多様なテクスチャーに、民話・唄・方言の言語を組み合わせ、社会風刺、温かみや残酷さに対峙した児童向け作品で活躍をした岡本忠成(1932~1990)の②。ともに固唾のむ傑作集です。
①川本喜八郎作品集(5作品79分) 桜の美しい境内の留守番を任された小坊主と大名・太郎冠者の酒盛りを滑稽で愛らしい人形で描く『花折り』、毎日映画コンクール、アヌシー国際アニメーション映画祭で受賞した「今昔物語」の『鬼』。安部公房原作をファンタジックに映像化した『詩人の生涯』、「安珍清姫」を原案に熊野参詣の僧が情念に追われる『道成寺』、『火宅』。
②岡本忠成作品集(5作品77分) 覚えている人も多いだろう、高度成長期社会を啓発した一面もあるオペレッタ『チコタン ぼくのおよめさん』。痛烈なマナー風刺作『サクラより愛をのせて』。渓谷に橋を架けた恋人たちの物語を岸田今日子のナレーションが表現豊かに綴る『虹に向かって』。映像で構築された迷宮が圧巻の『注文の多い料理店』。狐とイタコの涙なしでは見られないお話『おこんじょうるり』はのびやかな楽曲(歌・曽我マミ)と素朴な人形とが響きあう必見作だ。



2021
6/5(土)
 〜 6/11(金)

15:20 川本監督特集
17:00 岡本監督特集

6/12(土)
 〜 6/18(金)

12:00 川本監督特集
13:40 岡本監督特集

 

前売券(1プログラム)
※前売券販売は6/4(金)までです。
一 般 1300円
当日券(1プログラム)
一 般 1700円
大学生 1400円
中高予 1000円
シニア 1200円
会 員 1300円
学生・シニア会員 1000円