第30回自主製作映画フェスティバル


○年末恒例、今年で30周年を迎える「自主フェス」。商業ベースとは異なる場所で生み出された作品の数々は、ミニシアターのラインナップの中でも一際異彩を放ってきました。30年間で上映してきた自主映画は300本以上、あらゆるジャンルを横断するような、未来の傑作ばかりです。今年もまた、今日と明日を繋ぐ映画をお届けします。
Aプロ 名古屋ビジュアルアーツ出身の期待の若手、山川智輝監督の特集。在学中の『けいどうみゃく』が第4回学生残酷映画祭審査員特別賞、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2013でも上映。卒業後に監督した『瓜二つ』は19th CHOFU SHORT FILM COMPETITIONグランプリ、第20回水戸短編映像祭コンペティション部門準グランプリを受賞するなど快進撃中。鬱積する心理から炸裂する暴力描写は鮮烈で、それを作品に昇華させる構成のバランスが絶妙。『傷跡』『透明』をあわせて、現時点での山川監督の全貌を探る、計110分。
Bプロ 京都造形芸術大学在学中の『消え失せる骨』がイメージフォーラムフェスティバル2009で優秀賞、東京藝術大学大学院に学び、オムニバス『らもトリップ』の一編『クロウリング・キング・スネイク』『ユートピアサウンズ』を監督してきた三間旭浩。若手映画人応援事業CO2(シネアスト・オーガニゼーション大阪)の助成企画として完成させたのが『私は兵器』。殺人者の父への屈折した思いを抱えて成長した青年が、ピアノ調律師として静かに暮らす日々と接する、底なしの暴力の渦。菅田俊、山本剛史らが作品に厚みを加え、連鎖する暴力と激しい怨恨が現実とリンクする88分。
Cプロ ピンク映画の人気女優として知られるほたる(葉月螢)の初監督作品『キスして。』。穏やかな結婚生活を捨てて、若い恋人との時間を選ぼうとする女の心理の揺れを巧みに描く。今は亡き伊藤猛の静かな演技が切ない。66分。
Dプロ 自主フェス30周年を記念して募集したリクエスト企画で見事第1位を獲得した『百年の絶唱』を特別上映。井土紀州の名を不動にした傑作と呼ぶのも憚られるほどの傑作。失踪した男のレコードコレクションが招く不穏な物語。謎の女、廃校、ダムに沈む村。混乱する記憶が迷い込む魂の迷路の行く末は……。87分。



「何でも持って来い!」作品スケジュールのご案内



2016
12/22(木)

A 12:45
B 15:00
C 17:00
D 18:30
何でも… 20:50

12/23(金)

B 12:45
C 14:40
D 16:20
A 18:20
何でも… 20:50

12/24(土)

C 12:45
D 14:20
A 16:20
B 18:40
何でも… 20:50



前売券
※前売券販売は12/21(水)までです。
1プログラム
一 般 1200円
大学生 1200円
会 員 1100円
3プログラム
3000円均一

当日券
1プログラム
一 般 1500円
大学生 1300円
中高予 1000円
シニア 1100円
会 員 1200円
学生・シニア会員 1000円
3プログラム
一般・大学生 3600円
会員 3300円

何でも持って来い!
 500円均一(1日)